Einja カルチャーデック v1
作成: 2026-05-26
位置付け: Einjaのカルチャーを全社・採用候補者に伝える1ドキュメント。Value v0.1/等級制度v2.2/称賛制度v0.1 と連動
TOC(読みやすさのための章立て)
- Einjaが目指す文化:左上に立つ
- 8つの文化特性で見る Einjaのポジション
- 私たちの5つのValue
- Valueを「仕組み」で支える
- 抑制したい2つの特性
- なぜこのカルチャーか(事業戦略との接続)
- 入社後の体験:あなたが受け取るもの
- このカルチャーが合う人・合わない人
1. Einjaが目指す文化:左上に立つ
Einjaは「独立性 × 柔軟性」象限に立つ会社になる
DHBR(Harvard Business Review 2018年5月号)「変革は企業文化に従う」のフレームワークで、文化は 〈人間関係〉× 〈変化への対応〉 の2軸で8つに分類される。
柔軟性
▲
〈学習〉 | 〈目的意識〉
〈楽しさ〉 | 〈思いやり〉
────────────┼────────────
独立性 〈結果志向〉│〈秩序〉 相互依存
〈権力〉 | 〈安全性〉
▼
安定性
→ Einjaが立つのは 左上:〈学習〉×〈楽しさ〉×〈目的意識〉。
→ ここに人が集まり、文化が永続する組織を作る。
左上に立つ理由
- 熱意との相関が最も強い = 柔軟性側の特性(楽しさ・学習・目的意識・思いやり)
- 顧客志向との相関も高い = 上記+〈結果志向〉
- 受託 → 事業会社化を目指すEinjaにとって、学び続け・楽しみ続け・なぜを問い続けることが事業価値を生む
2. 8つの文化特性で見る Einjaのポジション
DHBR の8特性表でEinjaが強化したい/抑制したい特性を明示。
| 特性 | ポジション | Einjaの選択 |
|---|---|---|
| 〈思いやり〉 | 相互依存×中間 | △ 自然に出る(強要しない) |
| 〈目的意識〉 | 相互依存×柔軟 | ⭕ 強化する |
| 〈学習〉 | 独立×柔軟(左上) | ⭕⭕ 核として強化 |
| 〈楽しさ〉 | 独立×柔軟(左上) | ⭕⭕ 核として強化 |
| 〈結果志向〉 | 独立×中間 | △ 必要だが偏重しない |
| 〈権力〉 | 独立×安定 | ✗ 抑制する(締め付け・トップダウン) |
| 〈安全性〉 | 中間×安定 | ✗ 過度な安全性は抑制(リスク回避過剰) |
| 〈秩序〉 | 相互依存×安定 | △ 業務上は必要・カルチャーの核ではない |
文化の4属性(前提)
- 共有される — 集団にしか存在しない
- 広がりがある — 階層・組織全体に浸透
- 永続性がある — A-S-A理論(似た性質に惹かれ、組織が選び、適合しない人は去る)
- 黙示的である — 音のない言葉として機能
→ Einjaは「3. 永続性」を作るために、5つのValueを明文化してA-S-A(採用・選別・適合)を設計する。
3. 私たちの5つのValue
1. Learn & Play 学んで遊ぶ・遊んで学ぶ
2. AI-native まずAIを触る
3. Invent & Share 仕組みに残す、全員に渡す
4. Connect Purpose 自分の景色と仕事をつなぐ
5. Fail Forward 撤退ログを残し、また張る
各Valueのキーフレーズ
Value 1|Learn & Play — 学んで遊ぶ・遊んで学ぶ
「めっちゃ遊んでたら人脈資産強くなってて、それが会社に還元される」(渡邉勇輝)
やる
- 業務時間の10〜15%を自由研究に充てる
- 「面白い」を起点に手を動かす
- 学んだことを朝会・勉強会で共有する
やらない
- 「真面目だから偉い」「楽しいことは仕事じゃない」とジャッジする
- 学習を個人責任にして時間を渡さない
Value 2|AI-native — まずAIを触る
「AIネイティブの力でゲームチェンジを起こす会社」(公式)
「今さわれなくても、必ず触る癖をつける」(中島)
やる
- 入社時にAIツール環境を全員が受け取る
- 週次朝会で「今週のAI活用」を1人1つ共有
- 業務の前にまずAIに投げる癖
- 発明発表会でAI活用事例を讃える
やらない
- 「AIに詳しい人/そうでない人」で線を引く
- 触ってダメだった失敗を笑う
Value 3|Invent & Share — 仕組みに残す、全員に渡す
個人の成果を、会社の資産に変換する
やる
- 仕事のあとに再現できる形でアウトプットを残す(テンプレ・マニュアル・ダッシュボード)
- 半期末の発明発表会で5分プレゼン
- 後輩が乗れる橋を作る
- ピア称賛(誰の発明に救われたか)を期末に書く
やらない
- ノウハウを抱え込む・「自分にしかできない」を作る
- 発明を「業務外」「個人の趣味」として扱う
Value 4|Connect Purpose — 自分の景色と仕事をつなぐ
「人生と仕事が紐づく」(渡邉勇輝)
やる
- 半期スタートに「景色宣言」を書く
- 自分のミッションが会社のどこに繋がっているか説明できる
- 1on1で「何が楽しい/何が違和感」を握る
- やらされ感を感じたら、上長と再握り
やらない
- 上から降ってきたミッションをそのまま流す
- 「目的なんかなくても給料のために働く」を是とする
Value 5|Fail Forward — 撤退ログを残し、また張る
抜擢制度の前提は「セカンドチャンスがある」こと
やる
- 半期末に「撤退・失敗ログ」を3行で残す(何にチャレンジ→なぜ撤退→次にどう生かす)
- 抜擢で外れた人を温かく元のロールに戻す
- 失敗を笑わない/詰めない/"勇気の代価"として扱う
やらない
- 撤退を個人の能力不足として処理する
- 失敗が出ると犯人探しを始める
- 安全な賭けしかしない人を「堅実」と評価する
4. Valueを「仕組み」で支える
Valueは標語にしない。全部の制度がValueを呼ぶように設計する。
| Value | 等級制度v2.2 | 個人目標v2.2 | 称賛制度v0.1 | 日常 |
|---|---|---|---|---|
| 1. Learn & Play | 自由研究奨励 | H欄自由研究/J欄学習宣言 | レイヤー2-A MVP | 朝会・勉強会 |
| 2. AI-native | 全等級横断の期待行動 | D欄にAI活用埋め込み | レイヤー1-A 朝会枠/2-A MVP | 入社時のAI環境配布/週次AI共有 |
| 3. Invent & Share | ④発明実績10%加点 | F欄発明実績 | レイヤー2-A MVP/神認定表彰 | 発明発表会/ピア称賛 |
| 4. Connect Purpose | ミッション×グレード設計 | I欄景色宣言/K欄ピア称賛 | レイヤー2-A MVP | 1on1(月1) |
| 5. Fail Forward | 抜擢レーン+セカンドチャンス | K欄6番撤退ログ | レイヤー2-A MVP/撤退ログ賞 | 撤退ログの全社共有 |
→ どのValueも 必ず3つ以上の仕掛けで支える。標語倒れを起こさない。
5. 抑制したい2つの特性
〈権力〉 — 締め付け・トップダウン・優越性
Einjaは権力を讃えない。
- 上位等級=偉い、ではない(Workerトラックでも特級まで行ける)
- 命令で動かさない(1on1で握り直す文化)
- マウントを評価対象にしない
〈過度な安全性〉 — リスク回避過剰・現状維持
事前に石橋を叩きすぎない。
- セカンドチャンスがあるから大胆に張れる
- 抜擢で失敗できる土壌が、抜擢を可能にする
- 「無難な目標」を立てる人より「大きな張り」をする人を讃える
⚠ 注:業務上必要な安全性(情報管理・契約・コンプラ)は別物。ここで抑制したいのは「変化を恐れる文化」としての安全性。
6. なぜこのカルチャーか(事業戦略との接続)
Einja は受託会社 → 事業会社へ移行する
天野(副社長):「いいんじゃはこれから事業会社になっていきたい」
事業会社になるには:
- Director / PM 級の人材が 複数必要
- 通常レーンの積み上げだけでは育成スピードが足りない
- → 抜擢制度(v2.2)で供給を加速
- → 抜擢を機能させるには Fail Forward カルチャーが必須
AI ネイティブの会社として勝つ
公式に「AIネイティブの力でゲームチェンジ」を掲げている以上、全員がAIを触ることは事業戦略そのもの。
- 一部の専門家だけがAIに詳しい、では勝てない
- 全員が日常的にAIを触る組織 = 圧倒的なスループット
「人生と仕事が紐づく」を提供する
採用市場では「給料」だけでは差別化できない。
- Connect Purpose で、自分のミッションを自分で握る体験を提供
- 副業・コミュニティ活動も「会社のためにもなる」として評価
- → 採用優位性につながる
7. 入社後の体験:あなたが受け取るもの
Day 1
- AIツール環境(業務利用権)が配布される
- 5つのValueと、それを支える仕組みの説明
- 直属上長+メンターの紹介
Week 1
- 朝会で「今週のAI活用」を1つ共有(最初は触っただけでOK)
- 半期テーマ宣言・景色宣言を直属と握る
Month 1
- 個人目標フォーマット A〜J 欄を記入(45〜60分)
- 1on1で握り直し(30〜45分)
Quarter 1
- 中間1on1(Month 3)
- Slack #praise でピア称賛を交わす日常
Half-year(半期末)
- 期末セルフレビュー(K〜M 欄)
- 3名レビュー(自己+直属+関係者1名)
- 発明発表会で5分プレゼン
- ピア称賛を5名以内に贈る
Year 1
- 半期MVP・想定外大成功賞の選出シーンに参加
- 年次インセンティブ旅行
- 自分の景色を1年で更新する
8. このカルチャーが合う人・合わない人
合う人
- 学びたい・遊びたい・両方一緒にやりたい
- 新しいツールを触るのが好き(AIに苦手意識はあってもいい・「触る癖」をつけたい)
- 自分の人生と仕事をつなげたい
- 失敗を恥じず、ログに残して次に活かせる
- 仕組みを作って後に残すのが好き
合わない人
- 「指示通りに動く」を強く望む
- 失敗を許せない(自分にも他人にも)
- ノウハウを共有したくない(個人資産として抱え込みたい)
- 給料だけで動きたい・目的を問われたくない
- AIを触りたくない
→ A-S-A理論(似た性質に惹かれ・組織が選び・適合しない人は去る)を意識した設計。
→ 採用ピッチで明示的に伝えることで、合わない人をスクリーニングする。
連携|参照ドキュメント
| ドキュメント | 役割 |
|---|---|
| Value v0.1 | 5つのValueの詳細(各Valueの行動指針) |
| 等級制度 v2.2 | 等級・抜擢レーン・AI活用期待行動 |
| 個人目標フォーマット v2.2 | 半期サイクルの個人目標・期末レビュー |
| 称賛制度 v0.1 | 評価とは別レイヤーの称賛・MVP・インセン旅行 |
| 天野フィードバックメモ 20260522 | 運用開始10月/称賛制度の起点 |
| 中島メモ 抜擢制度の構想 | 抜擢レーンの起点 |
| 中島メモ AIを触るを当たり前に | AI-native Valueの起点 |
レビューと配布
v1 のレビュー想定
- ぽち(社長)レビュー — Valueの言葉選び・抑制特性の表現
- 中島(組織開発リード)レビュー — 抜擢/AI/Fail Forward の整合性
- 天野(副社長)レビュー — 事業会社化との接続・称賛制度との整合性
- 各リーダー(坂井創太・井口貴文ら)レビュー — チーム実装の現実性
配布スケジュール(天野FB反映・10月運用前提)
6月 v1 ぽち・中島・天野レビュー → v2
7月 リーダー陣レビュー → v3
8月 全社プレビュー(読み物として共有・FB受付)
9月 v1.0 最終確定
10月 全社説明会で正式リリース+運用開始
ぽち相談ポイント(v1)
- 左上ポジショニング(学習×楽しさ×目的意識)の表現でOK?
- 5つのValue(Learn & Play / AI-native / Invent & Share / Connect Purpose / Fail Forward)の選定OK?
- 権力・過度な安全性を抑制と明示することへの是非
- 採用時にカルチャーで線を引くスタンスでOK?(A-S-A前提)
- このデックを HTML化して https://einja-org.pages.dev/ に配置 してOK?(外部公開ではなく社内+採用候補者向け)