等級制度 v2.3
作成: 2026-05-27
v2.2 → v2.3:中島FB反映 — AI-native期待行動の段階を見直し(S/特級=事業/組織インパクト・B/B+=発信標準化)
UPDATEv2.2 → v2.3 の変更点(1つ・中島FB反映)
変更|AI-native期待行動の段階を再設計
中島の指摘:
- S/特級は「AIを使って事業や組織に大きなインパクトを残す」がふさわしい
- AI活用ノウハウの社内/社外発信は「当たり前」として B評価ラインに置くべき
→ 「発信」を S レベルの稀少行動として扱うと、Einjaの「AIネイティブの当たり前化」というidentityと矛盾する。S/特級は事業/組織への大きなインパクトにスライド。
v2.3 の3つの柱(v2.0〜v2.2から継続)
① 等級(縦) ビギナー → C → C+ → B → B+ → A → A+ → S → 特級(9段階)
② トラック(横) Worker → Director → PM(3トラック・すべて特級まで)
③ 職種(面) 6職種(マーケ系4 + 開発系2)+ SDSコーチ(別建て)
④ 昇格レーン 通常レーン / 抜擢レーン(v2.2で正式化)
⑤ Value軸 AI-native等の全等級横断行動(v2.3で段階見直し)
1. 等級スケール|9段階
ビギナー → C → C+ → B → B+ → A → A+ → S → 特級
「+」で昇格の手応えを細かく刻む。旧報酬整理に既存のスケール。
2. ミッションの定義
ミッションの大きさとは
ミッションの大きさ = 規模 × 難易度 × インパクト × 不確実性
≠ チーム人数・予算管理額・マネジメント範囲
大ミッションには2タイプある
| タイプ | 中身 | 例 |
|---|---|---|
| 深さ型 | 一人で特大・激ムズの案件を回しきる | ドコモの年間運用(億規模・激ムズ)を単独で設計〜実行 |
| 範囲型 | チームを率いて複数案件・大規模を統括 | 5人チームで中規模案件を3本回す |
→ どちらも「大ミッション」。種類が違うだけで、優劣はない。深さ型を担うのがスペシャリスト、範囲型を担うのがマネージャー。
ランク案件(ミッションの大きさの目安)
| 案件ランク | 規模・難易度 | 例 |
|---|---|---|
| Aランク案件 | 大規模・複雑・高単価 | ドコモ / 東京ガス / JT / 大型コンペ |
| Bランク案件 | 中規模・標準的 | molten / GO / るるぶ / Mindset |
| Cランク案件 | 小規模・シンプル | カルナカララ / 文脈不動産 |
→ 「どのランクの案件を、どのトラックで、どこまで自走できるか」が等級判定の核。
3. トラック|Worker / Director / PM
3トラックは、すべて特級まで到達できる
ビギナー C C+ B B+ A A+ S 特級
Worker(IC) ●────────────────────────●
Director ●──────────────────────●
PM ●────────────────────●
| トラック | 価値の出し方 | 頂点(特級)の姿 |
|---|---|---|
| Worker(スペシャリスト/IC) | 個人として手を動かし、深さで価値を出し続ける | 一人で特大ミッションを回しきる「職人の頂点」 |
| Director | チームを率いて納品しきる(範囲で価値) | 複数チームで特大案件を統括 |
| PM | 案件を生み出し事業として回す(事業で価値) | 事業戦略レベルで圧倒的な実績・影響力 |
→ マネージャー(Director/PM)にならなくても、Workerのまま給与・グレードはPMと対等の高さまで行ける。これがスペシャリストを正当に評価する仕組み。
4. 職種|6職種 + SDS
マーケティング系
デジタルマーケター / ブランドクリエイター / SNSマーケター / 動画クリエイター
開発系
エンジニア / PdM
スクール系(別マトリクス)
SDSコーチ(バイト→コーチW→コーチMgr→ビジネスM→PM)
→ マトリクスの型は共通、中身(JD記述・案件例・給与)は職種ごと
5. 昇格レーン(v2.2で正式化)
2つの昇格レーン
【通常レーン】評価の積み上げ
・2半期連続で等級期待値を超える評価
・1段ずつ昇格(ビギナー→C→C+→...)
・全員のデフォルトパス
【抜擢レーン】経営合議による飛び級
・経営判断で「この人にこのミッション/ロールを」と先に渡す
・等級を1〜複数段飛ばす形でアサイン
・やりきれば、後から等級が追いつく
・年に数名・絞って運用
抜擢の3要素
| 要素 | 中身 |
|---|---|
| ① 飛び級アサイン | 現等級より上のミッション・ロールを先に渡す(例:B級WorkerをDirectorロールに) |
| ② 抜擢の場 | 経営合議で「誰をどう抜擢するか」を決める(年1〜2回) |
| ③ セカンドチャンス | 抜擢が合わなければ元の等級に戻る。減点しない。撤退ログで学びを残す(Value: Fail Forward) |
→ ①②③はセット。セカンドチャンスが無いと、大胆な抜擢ができない。
抜擢ガイドライン
| 観点 | ガイドライン |
|---|---|
| 抜擢頻度 | 年1〜2名から開始(試験運用)。様子を見て拡大 |
| 抜擢対象 | 現等級で2半期連続「上の等級が見えている」(5段階Lv4)以上 |
| 抜擢の場 | 半期評価のキャリブレーション会議の延長で経営合議 |
| 基準の透明性 | 「なぜあの人が抜擢されたか」を本人+全社に説明できること |
| サポート体制 | 抜擢者にメンター+上長サポートをセット |
| 再評価 | 抜擢後も通常の評価サイクルに乗る。抜擢=評価免除ではない |
| セカンドチャンス | 1半期で達成困難な場合、本人意向+経営合議で元等級に戻す。減点なし |
抜擢レーンとEinja事業戦略との接続
- 受託会社 → 事業会社化(天野FB②)には Director/PM級が必須
- 通常レーンの積み上げだけでは育成スピードが追いつかない
- 抜擢はDirector/PM級の供給エンジン
- Value「Fail Forward」のカルチャーが、抜擢のリスクを吸収する
6. ⭐ AI-native期待行動(v2.3で段階再設計)
全等級・全職種・全トラックで前提となる行動
5つのValue「2. AI-native」を制度に固定化。Einjaの identity は「全員がAIを触ることが当たり前」——だからS/特級は単なる発信ではなく、AIで事業や組織に大きなインパクトを残すことを期待する。
v2.3 の AI-native 期待行動(段階別)
ビギナー : AIツール環境を受け取り、まず触る癖をつける
C / C+ : 日常業務でAIを使う(調査・要約・下書き)
B : 自職種の主要タスクでAIを業務フローに組み込む
+ AI活用ノウハウを社内に発信する(当たり前ライン)
B+ : チーム内でAIワークフローを標準化する
+ 社外(業界・コミュニティ)でも発信する
A / A+ : 案件・チームでAI活用による生産性ジャンプを実現
+ チーム成果のうちAI貢献分を定量で語れる
S : ⭐ AIで自職種の業務を再定義し、組織にインパクトを残す
(例:レポート工程を1/10に・新規領域の立ち上げ・全社の生産性指標を改善)
特級 : ⭐⭐ AIで事業の競争優位を作る/業界のゲームを変える
(例:AI起点の新事業ライン・業界ベンチマーク化される事例・対外案件の引き合いを生む)
v2.2 → v2.3 の段階移動
| ポイント | v2.2 | v2.3 |
|---|---|---|
| 「発信」の位置づけ | S レベル | B-B+ レベル(当たり前ライン)に降ろした |
| S / 特級の中身 | 「ノウハウ発信」 | 「事業/組織への大きなインパクト」 にスライド |
| 理由 | — | AIネイティブを掲げる会社で「発信できるのは上位等級」では矛盾。発信は当たり前。Sは事業インパクトで定義 |
評価への反映
- 個別の評価軸として独立させない(4軸構造は維持)
- 「②等級期待行動(35%)」のマトリクスのセルに埋め込む形で評価
- 等級期待行動を測る5段階評価の項目に「AI活用」を含める
職種別の参考行動例(v2.3:B級「当たり前」とS級「事業インパクト」を併記)
| 職種 | B級行動例(当たり前ライン) | S級行動例(事業/組織インパクト) |
|---|---|---|
| デジタルマーケター | 広告コピー初稿・レポート要約・効果検証スクリプトをAIで/ナレッジ社内発信 | AI起点の運用フレームを開発し全クライアントに展開・運用工数を半減 |
| ブランドCR | コンセプト発散・参考リサーチ・テキスト推敲をAIで/コミュニティ発信 | AIネイティブ時代のクリエイティブ手法を再定義・受注経路を生む |
| SNSマーケター | 投稿企画・コメント分析・サムネ案出しをAIで/勉強会主催 | AI×SNS の独自手法で社内全体のSNS成果を底上げ |
| 動画CR | 構成案・字幕生成・編集効率化をAIで/編集者コミュニティで共有 | AI起点の動画フォーマットで業界事例化 |
| エンジニア | コード生成・テスト生成・PRレビュー補助をAIで/技術ブログ | AI開発フローを社内全エンジニアに展開・開発リードタイム短縮 |
| PdM | 要件整理・ストーリー生成・KPI仮説出しをAIで/PdMコミュニティ発信 | AI起点のプロダクト開発プロセスを構築・新規プロダクト立ち上げ |
| SDSコーチ | 教材ドラフト・コーチング振り返り分析をAIで/コーチ勉強会発信 | AI×コーチング の独自手法でスクール事業のNPS/継続率を改善 |
「触る癖」の評価ポイント
- ゴールは AI専門家 ではなく 触る習慣
- 「うまく使う」より「まず触る」を称える(特にビギナー〜C+)
- 失敗OK・低ハードル(評価で減点しない)
- 朝会の「今週のAI活用」共有が一次的な観測点
7. マトリクス実例|デジタルマーケター Worker(v2.3で AI 段階を再記述)
| 等級 | 要件(メディア/広告運用) | AI-native 期待行動(v2.3) | 案件例 | 年収(叩き台) |
|---|---|---|---|---|
| 特級 | 専門領域で圧倒的な実績・影響力。一人で業界トップレベルの成果 | AIで事業の競争優位を作る/業界のゲームを変える | — | 1100万〜 |
| S | Aランク案件を単独で複数回せる。業界で名が知られる専門家 | AIで自職種を再定義し組織にインパクト(運用フレーム全社展開・工数半減) | ドコモ/東京ガス/JT | 900万〜 |
| A+ | 何かに秀でている | AI活用で案件/チームの生産性ジャンプ | ナショクラ・大型コンペ | 720万〜 |
| A | 大体の案件いける・全般育成まで | AI活用で案件の生産性ジャンプ・育成にAI活用も組み込み | ナショクラ・大型コンペ | 600万 |
| B+ | ペイドもオウンドも両方いける | チーム内でAIワークフローを標準化・社外でも発信 | molten/GO/るるぶ/Mindset | 480万 |
| B | ヒアリングから入れる・大体運用・CR改善提案 | 自職種の主要タスクでAIを業務フロー組込+社内ナレッジ発信(当たり前) | molten/GO/るるぶ/Mindset/ReINN | 360万 |
| C+ | Cランク以上で2媒体配信・運用改善提案 | 日常業務でAIを使う(調査・下書き・要約) | カルナカララ/文脈不動産 | 300万 |
| C | Cランク以上で1媒体配信〜レポート | 日常業務でAIを使う(要約・調査) | カルナカララ/文脈不動産 | 276万 |
| ビギナー | はじめまして | AIツール環境を受け取り、まず触る | — | 240万 |
→ B級から「発信」が当たり前。S/特級は「事業/組織インパクト」で定義し直し。
8. 「神認定」概念(Einjaカルチャー用語)
旧整理に存在した独自概念。上位ランク到達を「神レベル/神認定」と認定する文化。
- 例:FY目標「マーケ/CR Bランク案件の神認定獲得 ✕3件」
→ v2.3でもカルチャー用語として継続。神認定が昇格のマイルストーン。
9. 評価4軸(v2.1から維持・変更なし)
| 軸 | 比重 | 内容 |
|---|---|---|
| ① ミッション達成度 | 40% | FY個人目標(ミッション×グレード)の達成 |
| ② 等級期待行動 | 35% | 職種×トラック×等級マトリクスのセル到達度(AI活用含む v2.3) |
| ③ 組織貢献 | 15% | 後輩育成・採用関与・社内発信(個人目標v2.3で5カテゴリに具体化) |
| ④ 発明実績 | 10%(加点) | 属人化しない仕組み |
評価のベース=ミッショングレード
- ミッション(大きさ)× グレード(高さ) が評価のベース
- 4軸はそれを採点するための内訳ルブリック
- AI-native は評価軸として独立させない(②に埋め込む)
10. 称賛制度との関係
天野FB①「頑張りを讃える仕組みは、評価とは別レイヤー」を反映。
| 評価制度(査定) | 称賛制度(recognition) | |
|---|---|---|
| 何を扱うか | 事前に握ったミッション×グレードで査定 | 想定外の大成功・チームの頑張りを讃える |
| 例 | 半期評価・賞与・昇格 | インセンティブ旅行・社内表彰・MVP |
| 運の要素 | 乗せない | 拾う |
→ 詳細は称賛制度ドキュメントを参照(称賛制度_v0.1.md)
11. 給与レンジ(叩き台)
| 等級 | デジタルマーケW | エンジニアW |
|---|---|---|
| 特級 | 1100万〜 | 1400万〜 |
| S | 900万〜 | 1200 |
| A+ | 720〜 | 1000 |
| A | 600 | 900 |
| B+ | 480 | 800 |
| B | 360 | 700 |
| C+ | 300 | 600 |
| C | 276 | 525 |
| ビギナー | 240 | 450 |
→ 最終確定はぽち主担当。6/1までに市場ベンチマークを当てる。
12. スキルマップの位置づけ
評価はミッション×グレードで行う。スキルマップは「別建ての参考資料」
| スキルマップ(職能カルテ) | 4軸評価 | |
|---|---|---|
| 性質 | ストック(いま何ができるか) | フロー(この半期どう動いたか) |
| 用途 | 1on1・育成・次のミッションのアサイン | 賞与・昇格の採点 |
| 更新 | 常時 | 半期ごと |
- スキルマップ=職能内のスキル別の習熟度マップ(例:広告担当→企画A/ワイヤーB/デザインC/運用A+)
- 評価には直接使わない。あくまでミッション×グレードで評価する
- スキルマップは「この人は運用が凸・企画が凹」を見える化し、次にどのミッションを振るか・何を育てるかを決める参考に
- 職種別の具体サンプルは別資料
スキルマップサンプル_v0.1.mdを参照
13. ぽち相談ポイント(v2.3)
v2.3で新たに相談したい点(中島FB反映分)
- AI-native の S/特級基準 を「事業/組織インパクト」に格上げで OK?
- 「発信」を B-B+ の当たり前ラインに降ろすことで OK?
- 職種別の S級行動例(運用フレーム全社展開・新規プロダクト立ち上げ等)の粒度感は妥当か?
v2.2 で正式化した抜擢制度について
- 抜擢レーンを正式制度化でOK?(年1〜2名から試験運用)
- セカンドチャンス条項(抜擢で外れたら元等級に戻る・減点なし)の運用OK?
- 抜擢の場を「キャリブレーション会議の延長」に置くタイミングOK?
- 抜擢対象の基準「2半期連続でLv4以上」の閾値OK?
- 抜擢者へのサポート体制(メンター+上長)の枠組みOK?
構造の確定(v2.0〜v2.2から継続)
- 等級9段階・3トラック・6職種+SDSの構造維持でOK?
- 評価4軸(40/35/15/10)維持でOK?
- スキルマップを「評価には使わない参考資料」とする位置づけOK?
運用ロードマップ
- 運用開始10月に向けた6-9月の磨き込みスケジュール(天野FB反映)でOK?
連携|他ドキュメント(v2.3で更新)
| ドキュメント | 連携内容 |
|---|---|
| 個人目標フォーマット v2.3 | A欄に昇格レーン・D欄AI活用 v2.3段階・E欄組織貢献5カテゴリ・B/H/I/J役割整理・1on1×1回モデル |
| 称賛制度 v0.1 | Value MVP(AI-native)の選定で「事業/組織インパクト」を重視 |
| Value v0.1 | 5つのValue「2. AI-native」「5. Fail Forward」を制度に正面から固定化 |
| カルチャーデック v1 | Valueと制度の対応関係を全社に説明 |
| スキルマップサンプル v0.1 | 「AI活用」をスキル項目として職種別マップに含める |
6〜9月ロードマップ(天野FB反映)
6月 v2.3の磨き込み開始 / メンバー面談スタート / 給与レンジ確定
7月 各メンバーを等級制度に当てはめてみる(実在メンバーでテスト)
8月 「まじでこれでいいのか」検証 / 面談継続 / 称賛制度ドラフト確定
9月 最終調整 / 全社説明準備
10月 運用開始