称賛制度(Recognition)v0.1
作成: 2026-05-26
位置付け: 天野FB(2026-05-22)「頑張りを讃える仕組みは評価とは別レイヤーで持つ」を制度化する初稿。等級制度v2.2/個人目標フォーマットv2.2/5つのValue v0.1と連動
なぜ評価制度と別建てなのか
| 評価制度(査定) | 称賛制度(recognition) | |
|---|---|---|
| 目的 | 等級・賞与・昇格を決める | 頑張りを讃える・カルチャーを強化する |
| 対象 | 事前に握ったミッション×グレード | 想定外の大当たり・チーム貢献・Value体現 |
| タイミング | 半期評価で確定 | 月次〜四半期で機動的に |
| 運の要素 | 乗せない(実力の見立てが軸) | 拾う(運も含めて讃える) |
| 金銭インパクト | 賞与・昇給に直結 | インセンティブ旅行・表彰・小規模副賞 |
| 心理的役割 | 公正な判定 | 「見てくれている」の感覚を作る |
→ 評価制度で全部の頑張りを拾おうとすると、運の要素が混ざって判定が荒れる。
→ 評価は事前見立てで・称賛は事後の拾い上げで——役割分担で両方が機能する。
称賛制度の設計指針
4つの原則
- 評価とは独立:称賛で表彰されても等級は上がらない。称賛が無くても評価で正当に昇格できる
- 多次元で讃える:個人の成果だけでなく、チーム貢献・Value体現・縁の下の力持ちも拾う
- リズムは機動的に:月次の軽い称賛+四半期/半期の大きな表彰
- 5つのValueと連動:Value体現を讃えることでカルチャーを育てる
称賛の3レイヤー
レイヤー1:日常の称賛(毎週・毎月)
↓ 軽い・反復・全員が言う
レイヤー2:四半期表彰(3ヶ月ごと)
↓ 経営+ピアの選定・小規模副賞
レイヤー3:半期/年次大表彰(半期末+年次)
↓ インセンティブ旅行・社内大表彰・MVP
レイヤー1|日常の称賛(毎週・毎月)
1-A. 朝会の「今週のAI活用」共有
毎週月曜の朝会で、1人1つ「今週やったAI活用」を共有。
- ゴール:AI-native Valueの定着+互いの実践を見る
- ハードルは限界まで低く(「触っただけ」でもOK)
- 司会が「ナイス!」「それいい!」など声に出して称える
1-B. ピア称賛(個人目標フォーマットK欄7番)
期末セルフレビューで「ピア称賛(5名以内)」を全員が書く。
- 「誰のおかげで自分の半期が成立したか」を5名以内で挙げる
- 全社で共有(誰が誰を称賛したか)
→ レイヤー2/3の候補ピックアップの一次情報源にもなる。
1-C. Slackの #praise(仮称) チャンネル
社内の称賛投稿チャンネル。
- 「○○さんの××がすごく助かった」を投稿
- スタンプ・絵文字で気軽に讃え合う
- 経営陣がいいねを押す=「見てるよ」シグナル
レイヤー2|四半期表彰(3ヶ月ごと)
2-A. Value MVP(5つのValue別)
5つのValueそれぞれで「最も体現した人」を四半期ごとに選出。
| Value | 表彰対象例 |
|---|---|
| 1. Learn & Play | 自由研究で発見を持ち込み、業務に還元した人 |
| 2. AI-native | AI活用ワークフローをチームに広げた人 |
| 3. Invent & Share | 半期で属人化を解消する発明を出した人 |
| 4. Connect Purpose | 自分の景色をチームに伝染させた人 |
| 5. Fail Forward | 大胆に張って撤退、ログを残して学びを共有した人 |
- 選定:ピア称賛+経営合議(30分会議)
- 副賞:図書券5,000円分・特別な席(朝会MC1回)・社内ニュースで紹介
- ⚠ 同じ人が連続で取れないルール(持ち回り)
2-B. 縁の下の力持ち賞
数字には出ないが、組織の循環を作った人を讃える。
- 受付・経費精算をしてくれた人、面接同席を引き受けた人、メンタリングを続けた人など
- 選定:経営+人事の指名
2-C. チーム賞
四半期の大型納品・大型成果を出したチームを讃える。
- 副賞:チームディナー予算(人数×8,000円)
レイヤー3|半期/年次大表彰
3-A. 半期MVP
半期で全社に最もインパクトを与えた人。
- 選定:経営合議
- 副賞:賞金10万円+全社員からのメッセージブック
- ⚠ Value MVPと区別:「成果のインパクト」が軸
3-B. 想定外大成功賞(天野FB②の答え)
事前のミッション見立てを超えた「予想し得ない大当たり」を讃える。
- 評価制度では「事前見立て×達成度」で正当に査定し、運や偶然の上振れはここで拾う
- 副賞:5〜10万円+経営からの記念品
- 例:新商品の売上が予想10倍 / 新規アライアンスが予期せず実現 / バズ動画で会社認知が跳ねた
→ これが天野FB②「事業会社化に伴う評価のジレンマ」の 称賛制度側の答え。
無理に査定で捌こうとしない。ミッションは事前見立てで握り、運の要素は称賛で拾う。
3-C. 年次インセンティブ旅行
年1回、業績連動のインセンティブ旅行。
- 対象:在籍1年以上の全社員(基本全員参加)
- 行先:業績達成度で予算スケール(国内→海外→豪華海外)
- 役割:頑張りを「みんなで」讃える=集団的recognition
3-D. 神認定表彰(カルチャー継続)
旧整理にあった「神認定」を年次表彰として継続。
- 上位ランク到達者を表彰
- 例:「マーケ Bランク案件 神認定 ×3件達成」
称賛制度のオペレーション
月次オペレーション(人事+経営)
- 第1週月曜:先月のSlack #praise を集計・経営へ共有
- 第2週:四半期ピックの候補リスト更新
- 朝会:毎週月曜の「今週のAI活用」枠(5分)
四半期オペレーション
- 四半期末週:Value MVP選定会議(30分・経営+人事)
- 翌週:全社発表+副賞配布
- ピア称賛集計:個人目標フォーマットK欄7番から抽出
半期/年次オペレーション
- 半期末:半期MVP・想定外大成功賞の選定(経営合議)
- 年次:インセンティブ旅行の計画+予算決定(業績連動)
称賛制度と他制度の関係
評価制度(v2.2)との関係
- 称賛制度の受賞は 等級・賞与に直接連動しない
- ただし、ピア称賛(K欄7番)が多い人は、③組織貢献(15%)の参考情報になる(連動するのはここだけ)
Value(v0.1)との関係
- レイヤー2-A Value MVP がValueの強化エンジン
- 「Valueを生きると称賛される」体験を四半期サイクルで作る
抜擢制度(等級制度v2.2 §5)との関係
- 抜擢で外れた人を「Fail Forward」で讃える文化が、抜擢の心理的安全性を作る
- セカンドチャンスを発動した人にも撤退ログ賞などで光を当てる
規模感とコスト試算(叩き台)
年間予算試算(社員20名想定)
| 項目 | 予算 | 内訳 |
|---|---|---|
| 月次 Slack #praise | 0円 | 運用工数のみ |
| Value MVP(四半期×5Value) | 図書券5,000円×20回 = 10万円 | |
| 縁の下の力持ち賞(四半期) | 図書券3,000円×4回 = 1.2万円 | |
| チーム賞(四半期) | ディナー予算×4回 = 60万円 | 1チーム平均10名×8,000円×4回 |
| 半期MVP(年2回) | 賞金10万円×2回 = 20万円 | |
| 想定外大成功賞(不定期・年2回想定) | 賞金5〜10万円×2回 = 15万円 | |
| 年次インセンティブ旅行 | 1人10〜20万円×20名 = 200〜400万円 | 業績連動 |
| 神認定表彰(年1回) | 図書券5,000円×複数名 = 5万円 | |
| 年間合計 | 約310〜510万円 | インセンティブ旅行が主費目 |
→ インセンティブ旅行を除けば年100万円台。業績連動で柔軟にスケールできる設計。
設計上の論点(ぽち相談ポイント)
- 3レイヤー構成(日常/四半期/半期年次)でOK?
- Value MVP を四半期ごと×5Valueで運用するボリュームOK?
- 想定外大成功賞 で運の上振れを拾う設計、天野FB②の答えとして納得感あるか?
- インセンティブ旅行を年次で入れる方針OK?(業績連動で予算スケール)
- 称賛制度の受賞を評価に直接連動させない原則OK?(③組織貢献の参考にとどめる)
- ピア称賛を月次→四半期→半期で循環させる運用OK?
- 朝会のAI活用共有を「日常の称賛」レイヤー1に組み込むことOK?
- 規模感の予算試算(インセン旅行込みで年310〜510万)の許容範囲は?
6〜9月のドラフト磨き込みスケジュール(天野FB反映)
6月 v0.1 ぽち・天野レビュー → v0.2
7月 実在メンバーで Value MVP のロールプレイ
8月 v0.3 → SmartDash・マーケ・開発の各リーダーと擦り合わせ
9月 全社説明準備・年次旅行の予算枠確保
10月 運用開始(評価制度と同タイミング)
次のアクション
- ぽち・天野レビュー(6月)→ レイヤー構成・予算規模の擦り合わせ
- Slack #praise チャンネル準備
- 朝会の「今週のAI活用」を6月から先行運用(カルチャー育成)
- Value MVP の運用設計(選定基準・副賞・告知方法)詳細化
連携|他ドキュメント
| ドキュメント | 連携内容 |
|---|---|
| 等級制度 v2.2 | §10 「称賛制度との関係」で評価とは別レイヤーであることを明記済 |
| 個人目標フォーマット v2.2 | K欄7番(ピア称賛)が称賛制度の一次情報源 |
| Value v0.1 | Value MVP 5つのValue別で表彰 |
| 天野フィードバックメモ 20260522 | ①讃える別レイヤー/②想定外大成功 を制度化 |
| 中島メモ AI を触る | 「日常の称賛」朝会枠で Value 定着を支援 |