いいんじゃ / メガ進化プロジェクト
メンバー版 v0.4 ─ 自分で書いて、自分で話すためのシート

私のWill・Can・Must

これは評価シートではありません。ここに書いたことが査定に使われることはありません
自分が何者で、どこへ向かい、そのために今期なにをやるのか。それを自分の言葉で言えるようになるための紙です。
記入例はすべて同じ人(Aさん・仮)で通しています。上から読むと1人の物語になります。

📖 言葉の意味は「共通言語」で確認できます → ✏️ 記入はこちらのスプレッドシートで →
このページは全体像を1枚で見るための版です。 実際の記入は3枚のシートに分けて運用します(①事前準備=本人/②会社からの期待=上長・HR/③まとめ=1on1で2人で)。 分け方と実施スケジュールは 2回目以降の1on1フォーマット の §06・§07 にあります。
⚠️ UAは2回目では確定させません。2回目は候補を並べるところまでで、ビフォーアフターで確定するのは3回目です。
WHYWillなぜ・どこへ向かうのか
HOWCanどうやって=いまの武器
WHATMust今期なにをやるのか
Why / How / What と Will / Can / Must は同じものです。この順で書くと、そのまま人に説明できます。
WHY = Will

なぜ・どこへ向かうのか

ここが腹落ちしていないと、以下は全部「やらされ」になります。時間をかけてよい欄です。

1. ユニークアビリティ(UA)── いまと、これから

自分が勝つときに必ず起きている要素を3つに分解する。単体では平凡でも、掛け算になると自分だけのものになる
職種名(マーケター・エンジニア)は書かない。動詞で書く
「いまのUA」と「これからのUA」を両方書きます。その差分が、そのまま今期やることになります
いまは ◯◯ × ◯◯ × ◯◯ で勝っています。1年後は ◯◯ × ◯◯ × ◯◯ でありたい
いまのUA(現在思いつくもの)
これからのUA(半年〜1年後にこうありたい)
★ 差分 ── 何を足す/何を深めるか(一文で)
記入例(Aさん・仮) いまのUA:構造化 × 粘り × 巻き込み
これからのUA:構造化 × 粘り × 外に出す
★差分:「巻き込み」→「外に出す」。社内で人を巻き込む力はもうあるので、次は社外に出て同じことをやる。 =足りないのは社外に出る経験そのもの
→ この差分が、下の WHAT=進化クエスト(社外の勉強会で登壇) にそのまま繋がります
書けないときはこれまででうまくいった仕事を3つ挙げて、その3つに共通して自分がやっていたことを探す。それがいまのUAです。
これからのUAが思いつかないときは、いまのUAをそのまま書いて1つだけ入れ替えてみる。全部変える必要はありません。
複数の顔がある人(3足のわらじ)は、役割ごとに3ワードを出してみる。3つ並べたときに共通して出てくる語があれば、それが本当のUAです。

2. 一言で表すと

UAを他の人の言葉に翻訳したもの。周りからどう呼ばれる人か。
※これはHRが勝手に付けるラベルではありません。1on1で見立てを聞いて、納得できたものだけを書きます。
だから周りからは、_____する人と呼ばれています
記入例(Aさん・仮)散らかった議論を1枚にして、前に進める人

3. Will ── どこへ行きたいか

目標は「量」ではなく「頼まれごとの質がどう変わるか」で書く。
半年後(105%)── 一段難しいことを頼まれるようになっている
1年後(120%)── 頼まれる役割そのものが変わっている
記入例(Aさん・仮) 半年後:「この案件の整理もお願いできない?」と、担当外からも声がかかる
1年後:「複雑で誰も手をつけられない案件は、まずこの人に相談」になっている

4. なぜそこを目指すのか

ここが Will の核心。理由が自分の言葉で出てくるかどうかが全てです。
記入例(Aさん・仮)「わからない」が「わかる」に変わる瞬間がいちばん面白い。それを社内だけでなく、社外でも通用する武器にしたい
Willが出てこないときはそれが普通です。空欄のまま次へ進んでよい。 代わりに「これまでで一番"やっててよかった"と思った瞬間」を書いてください。Can(下のHOW)から逆算して、一緒に見つけます。

5. 今はやりたくないこと・降りたいこと

これは書いていい欄です。言えることが信頼の証。
記入例(Aさん・仮)広告運用の細かい数値調整を、毎日ずっと続けること(嫌いではないが、ここに時間を使い続けるのは違う気がしている)
HOW = Can

どうやって ── いまの武器

UAを支えている中身を分解します。戦闘力・いいんじゃマインド8・資産の3つで見ます。

6. 戦闘力(ハードスキル/ソフトスキル)

ここでは「自分はここで戦っている」という認識を書くだけでOK。点数はつけません(採点は戦闘力シート側で行います)。
ハードスキル(技術・専門)
ソフトスキル(対人・推進)
記入例(Aさん・仮) ハードスキル:要件定義/戦略設計/データ分析(広告運用の実装は人より弱い)
ソフトスキル:ファシリテーション/言語化・資料化(ネゴシエーションは苦手)
戦闘力シートとの関係:細かい採点(ハード17項目 × ソフト15項目 × 深度0〜9)は 戦闘力シートで行います。このシートには点数を持ち込みません

7. いいんじゃマインド8

全等級に共通する土台。8つのうち自分が強いもの2ついま弱いもの1つを選んでください。
論理的思考批判的思考構造化能力水平思考 プロ意識真実探求Give精神マジレス
強い2つ
いま弱い1つ
記入例(Aさん・仮) 強い:構造化能力/Give精神(人の資料を勝手に直して渡してしまうくらい)
いま弱い:マジレス(違うと思っても、その場では言えずに持ち帰ってしまう)

8. 資産(人脈資産・知識資産・影響力)

スキルとは別に、貯まっていくもの。多い/少ないではなくどこにあるかを書きます。
人脈資産:社内(どのチーム・どんな関わりか)
人脈資産:社外(どんな界隈・コミュニティか)
知識資産:形式知(調べれば分かること)
知識資産:暗黙知(人に会わないと分からないこと)
社内に与えられる影響力:スキル面
社内に与えられる影響力:経験面
★ 今期積む資産を1つだけ選ぶ
記入例(Aさん・仮) 人脈資産:社内=開発チームとは日常的に話す/営業側はほぼ接点なし。社外=前職のデザイナー界隈のみ
知識資産:形式知=マーケの型は本で広く入れた/暗黙知=現場の勘所は薄い。人に会って取りに行けていない
影響力:スキル面=「資料の構成はこの人に見てもらう」がある/経験面=まだ判断を任される場面は少ない
★今期積む1つ社外の暗黙知(できている人に会いに行く)
1つだけ選ぶ理由全部を積もうとすると、何も貯まりません。今期はこれ、と決めた1つに会社のサポートを集中させます。

9. 型とスタイル

人脈のつくり方には10の型があります。自分に合いそうなものを1〜3個。
スタイルは⛰山登り型(見立てて狙う)か🌊川下り型(面白そうで飛び込む)のどちらか。
型(飛び込み/通い/発信/ギブ/紹介され/仲介/深掘り/再会/場づくり/同行)
スタイル(⛰山登り型/🌊川下り型)
記入例(Aさん・仮)型=通い・紹介され・発信(飛び込みは苦手)/スタイル=⛰山登り型(行く前に調べて狙いを決めたい)
WHAT = Must

今期なにをやるのか

Will と Can が決まっていれば、ここは自然に決まります。進化クエストは1つに絞ってください

10. Must ── 会社が期待する役割

ユニットKSF(ユニットの重要成功要因)から降ろします。
★ここと Will が重なる一点が「焦点」です。「働くことが、そのまま自分の良い未来になる」場所。
ユニットKSF/自分のMust
★ Will ∩ Must = 焦点(1行)
記入例(Aさん・仮) Must:ユニットKSF「採用応募の質を上げる」に対して、採用広報コンテンツの設計を担当
焦点「構造化の力で採用広報の質を上げ、それを社外にも出していく」

11. 進化クエスト(今期のチャレンジ)

外に染み出す挑戦を1つ。やったことがないことにしてください。
「少し怖い」ならちょうどいい。怖くないなら、まだ挑戦になっていません。
だから今期は、_____に挑戦します
記入例(Aさん・仮)社外の勉強会で登壇する(これまで参加はしても、話す側に回ったことは一度もない)
「少し怖い」がなぜ大事かやったことがあることを繰り返しても伸びません。 失敗の可能性があるから本気で考えます。失敗しても評価は下がりません(それは先に約束します)。

12. やりきるポイント

何をもって「やりきった」とするか。全部を完璧にやる必要はありません。
ここだけは絶対に落とさない、という一点を決めます。
記入例(Aさん・仮)当日うまく話せなくてもいい。資料を最後まで自分で作りきることをやりきるポイントにする(人に手伝ってもらって仕上げたら、達成にしない)

13. 今期やらないこと

全部を伸ばそうとすると何も伸びません。今期は伸ばさないと決めるものを書きます。
これは諦めではなく配分です。苦手を平均点にする時間を、UAに使うための判断です。
今期は伸ばさないもの
誰が引き取るか
記入例(Aさん・仮)伸ばさない=広告運用の細かいチューニング/引き取り=同ユニットの運用担当が持つ(自分は設計だけ見る)
⚠️ この欄は当面「話すだけ」にしてください。ここで「やらない」と決めた項目が、 戦闘力シートでは未着手として集計に入るため、やらないと決めるほどスコアが下がってしまう問題が未解決です(扱いを検討中)。

14. 会社はどうサポートするか

遠慮しなくて大丈夫です。会社に何をしてほしいかを書いてください。
記入例(Aさん・仮)参加費/登壇枠の紹介(HRのつながりで探してほしい)/初回は同席してほしい/資料づくりに週2時間確保したい

15. どうやって進めるか

★ここはやり方を指示されません「何を・どの順番で・どうやるか」を自分で考えて説明します
次回の1on1は、これを話すところから始めます(5分)。
記入例(Aさん・仮) ①過去の案件から話せる題材を3つ出す(今週)→ ②誰に向けて話すかを決める → ③構成をHRに壁打ち(来月頭)→ ④資料を作る → ⑤社内で1回練習してから本番
会社から

期待していること

ここは上長・HRが書いて、あなたに渡す欄です。目標・役割・評価をはっきりさせます。

16. 目標 ── ユニットKSFと、あなたのつながり

あなたの進化クエストが、ユニットKSFのどこに効くのかを書きます。
記入例(Aさん・仮)ユニットKSF「採用応募の質を上げる」に対し、社外登壇は認知経路を1つ増やす打ち手になる。登壇資料はそのまま採用広報コンテンツに転用する

17. 役割 ── 担ってほしいこと

記入例(Aさん・仮)採用広報コンテンツの設計の一次担当。作る人ではなく、何を作るべきかを決める人として立ってほしい

18. 評価 ── 何をもって「良かった」と言うか

終わったときに何が起きていたら成功と呼ぶのかを、始まる前に言葉にしておきます。
※ これは等級・給与の査定とは別のものです。「会社として何を良しとするか」の表明です。
記入例(Aさん・仮)登壇の集客数は問いません。資料を自分で作りきったことと、そこで得た社外のつながりを1件でも社内に持ち帰れたことを成功とします

19. 次回いつ話すか

書き終わったら、上から順に声に出して読んでみてください。
「私は構造化 × 粘り × 巻き込みで勝つ人で、周りからは"散らかった議論を1枚にする人"と呼ばれています。 半年後には担当外からも整理を頼まれるようになりたい。"わからない"が"わかる"に変わる瞬間が面白いからです。 いまの戦闘力は要件定義とファシリ、いいんじゃマインド8では構造化能力とGive精神が強く、資産は社外の暗黙知が足りていません。 会社からのMustは採用広報の設計なので、今期の進化クエスト社外の勉強会で登壇です。 資料を自分で作りきれたら成功。その代わり広告運用の細かい調整はやりません
── これが言えたら、このシートは完成です。
このシートに書かないもの:等級・年収・点数・査定に関すること。
ここで話したことが評価を下げることはありません。安心して、正直に書いてください。